 |
|
 |
" CLUB BIG GAME "

「皆さんは、体力に自信が御有りですか?」
「サイパンは、とにかくこの熱さで、皆さんジギングされていても、へばってしまうんですよ・・」
「水深自体は、130〜70M位のエリアを狙っていく予定です。」
「200Mなど深いところも有りますから、希望であれば・・・・やりますが?」
「ここのイソマグロは、テクニックは入りませんので、我武者羅にガンガンしゃくって頂ければ良いと思います。」
「兎に角、速く早く・・・・ジャーキングする事が、唯一のテクニックでしょうかね〜?」
「リーダの太さも、80LBクラスは問題外です。300LBは欲しいですね〜。バチバチ切られますから・・」
「明日は、午前中は下げ潮になり食いが悪いと思いますので、午後から上潮になりますのでその辺を・・」
「午前中の釣行は、時間も体力も勿体ないので、ゆっくりAM9:00スタートなど如何でしょう?」
昨日、船長の神戸さんと打ち合わせで確認した、サイパンイソマグロの状況である。
実に景気の良い話である。この通り・・・・入食いになれば良いのだが???
ここから先のレポートは、私なりの「価値観」や「フィッシングスタイル」の基にレポートしていきます。
まず、上記の船長の発言から感じた事は、ご乗船されるお客様に「ヘたれ」の方が多いように感じられます。
なぜなら、「気温熱さ」「ジギングでの体力的」なことなど、こんな話は解っている事で・・・・
大抵のお客さんは、その辛さにロッドを置いてギブアップとなるのだろう・・。これは沖縄周りの船頭も同じ事を言う。
それなりに、気を使ってくれているのだろうが・・・・・?
また、ラインシステム等の太さや細さに関してみても、彼の言う太いラインが絶対ではなく・・・・
掛かった事を考えれば、確かに太いリーダーは有利であるが・・・・?
釣りは、魚を掛けることから始まり、ランディングすることで終了するわけなのだから、
魚からのアタックを取る為には、細かなラインセッティングも必要な時もある。
ジャーキングテクニックも、ガンガン休まず、しゃくればガンガンヒットする!というが?・・・
そんな事は、海に出て見なければ解らない事で、100%では無いのだ。
要は、その時の状況を素早く分析して、適当な対応をしていかないと、魚からのアタックは貰えず・・・
結果的にキャッチに至らないという事もありうるのだ。またアタックが多いからといってキャッチ率が上がるかといえば?
リーダーブレイクが頻繁に起こるこの釣りに関しては、決して比例する事は無いように感じる。
イソマグロを専門に狙う以上、それは難しい事も事実である。
5月15日/AM9:00出船
ポイントまでの航程は、約1時間30分。低気圧の発生と風により海が幾らか時化気味だった。
何発ものスコールにより、全身ずぶ濡れになりながら、ポイントに到着する。
移動中に鳥山やボイルなどが、見られた。恐らくカツオやキメジの反応だと思う。

開始から1時間、やはり船長の言うとおり、午前の潮の具合が良くないようだ?
魚からの反応は得られない。これは手に感じる当たりの他?
回収時のメタルジグに着いた「歯型」を確認する事で解る。
ただ、ジャーキングのパターンがその時の魚にあっていなければ・・・・・
潮が動いていて、魚の食い気があってもあたらない事は、近海でも良くあること。
ラインスラッグが多く発生する遠征のディープジギングでは、この傾向は、更に増しているように感じる。
更に「ディープ=ガンガン!」力任せに、しゃくる時代は15年前に終っている様に感じる・・・
現在のジギングシーンにおいて、国内外問わずバイトに持ち込むジャーキングパターンは、
実にセレクティブな状況が、多くなってきている様に思えるが?
ここサイパンでは、魚がピュアゆえに難しいことは考え無くても釣れるのか?
しかし、このあと・・・・・それが顕著に現れてくる事になる!
「ヒット〜〜〜〜!」
「止まらない!」
「止まらない!何これ〜〜〜!」
「やばい!やばいよ〜!」

ファーストヒットは、樋口さんのロッドを襲った!
強烈な魚からのアタックに・・・50LBクラス400g負荷のロッドが完全に絞り込まれる。
ヒットから、ファーストランでPEラインは150M程、けたたましい勢いで引き出された。
グリップエンドは、ベルトから外れ・・・
支点が決まらず苦戦する。ロッドエンドは腹に食い込み、
そんな事は容赦せず巨大魚は、ガンガンラインを引きずり出していく!!
急遽、ギンバルピンをはめてギンバルを取り差し込んで、
体重を乗せて力いっぱいリフトを開始するが・・・

魚の猛威に立ち上がる事もできず、ラインはガンガン引き出されるいっぽう・・・
20M回収しては、50M出され・・・の繰り返しで、しばし15分ほどのファイトで痛恨のリーダーブレイク。
リーダーブレイク部分近くが、ザラついて居ない事から、間違いなくイソマグロだろう?
しかも、40kgを遥かに越えるサイズに間違いないと思う。
私がギンバルキャップを外した時に少しロッドを持ってみたが・・
その重さは、殆ど根掛かりに近い状態の重さだった・・・・・。
改まってこの女性の凄さを実感させたれた!

勿論、この一発で、樋口アングラーほぼ仮死状態に!
しかし、彼女の快進撃は、まだ終らなかった。この後再び・・・・
※ベイトタックルで、ハイギアのリールを使用した樋口アングラー。
彼女の腕力などを考えると、ジャーキングによってジグがどのように動くかは?
このディープジギングを経験している方なら容易想像着くはずだろう?
タックルスタイルから、移動距離の少ないジグの動きに、ハイギヤ特有の素早いラインスラッグ回収能力・・・・
これが、この日ヒットパターンの「キーポイント」になってる事に気付いてたアングラーは居ただろうか?
これが後々、明暗を分ける事になる。真逆なギンバルジャークは対称的なアクションを演出してしまっている事に・・
※神戸さんのいう「ガンガンしゃくる!」という単純なアクションは?
この日は当てはまらない可能性に?気付いていただろうか?
凝り固まった「先入観」や「断片的な情報」で、失敗する事は釣りに限らず良くある。
特に自然相手の釣りを考えると「釣れた魚を基準にする事!」で成功、失敗に繋がる事も・・・
クラブ・ビッグワンズ代表の北村秀行氏(チャーマス)が良く口にする言葉だ。
ジャーキングストロークの選択は、潮の速さと密接に繋がりがある事が多く。
魚種によっては、パターンの傾向は確かにあるのだが?
そのパターンが全て、何時如何なる時にも、当てはまるか?といえば?答えは「NO」である。
その時々のヒットパターンを探るという趣は、ここ遠征釣行においても必要な事で、
近海のイナダジギングにより近い感覚といえる様な気がする。
PM12時を回った頃・・・岡山さんに待望のヒット!

かなりの勢いでラインが引き出されるが・・・・・・・
出て行く感じが完全に「サメ」と解る。引き方にスピードが無く、モゾモゾ??
本人には「イソマグロのデイカイ奴!」と告げて、ひたすらファイトしてもらう!

サメの怪力ぶりに苦戦する岡山氏!
最大限の努力は・・・・・・
「歯を食いしばり、ロッドを離さず、リールを巻き続けることだろう!」
頑張って、出て行ったラインを回収しなければ、魚は上がっては来ないのだ!
約20分のファイトで上がってきたのは立派な「サメ」

100kgはあるだろう?快挙である。
このヒットから約1〜2時間、当たりが止まり、潮も流れず・・・トロイ!
出航して5時間が経過した。恐れていた事が起きそうである。
「サイパン!バクバク説」
なるものは、一時の話であって・・何時でも?ではない事を皆が痛感した。
少し、マッタリしたムードに包まれ始めたのは想像できるはず。
この時点で、私と木藤さんには、魚の「歯型」すらなく・・・・
サイパンとて、厳しい状況があることに痛感させられる。
どう転んでも・・・夕まずめまでしか?いやいやラストチャンスなのだ。
PM2:30を回った頃から若干、潮が効き始めた。
しかし、130Mの水深を200gのジグで135〜140Mでボトムタッチできる状態。
250gでも同じ感じだ。何回も何回も入れ直しが可能で、
この潮の緩さは、最後まで変る事は無かった。
唯一の変化といえば、海中に差す「光量」が落ちる事・・・・
波崎のイナダに良くある「夕マズの爆釣パターン?」みたいなものが起きる事を願うしかない。
しかし、それが起こる保証など・・・・・・?
そんな中、沈黙を破ったのは?又しても樋口アングラー!
今度も良いサイズのイソマグロのヒットで、勢い良くラインが引き出されるものの?
前回のファイトで締めていたドラグのままで、PEラインが高切れ!残念!
その直後、又しても樋口さんに、先ほど岡山氏の掛かった同サイズのサメがヒット!

10分弱で、サクサク浮かせてリリース・・・・・
この時点で、彼女の全身はボロボロになり、夜のエステに専念したに違いない。(笑)
しかし、恐ろしい女である!

普段「イナダやホウボウ」で笑顔を見せているイメージが強いだけに・・・・
木藤さんと岡山さんの彼女への「驚き」は、隠せなかったようである。
木藤さん曰く
「ACOちゃん、良く掛けるね!」・・・・(汗)
完全にこの時点で木藤さんの心は折れていた!(笑)
同じ水深120Mのポイントで、40M程丁寧にジャーキングしていると、
「グンッ!」
と押さえ込む様な当たりが私のベイトタックルに伝わった。出船から6時間経過して初めてのバイト!
ロッドを殺してリールでしっかりフッキング!リフティングに入ろうと・・・・・
そこから一気に50M以上のファーストラン!「ガツン!ガツン!」というヘッドシェイクの後・・・
案の定リーダーブレイク!

200LBのダブルリーダー!敗れる!
この時のヒットから、水深の半分位の所で大型のイソンボが当たる傾向と・・推測!
その後、同じように攻めてみると、ロッドには当たりが出ないが?
メタルジグには、ガチガチの歯型が着いている状態に遭遇。
要は、ジャーキングでメタルジグを跳ね上げ、フォールに入る一瞬をワンタッチしている事が判明。
そこで、ボトムから30M位の誘いは大きくワンピッチで!50M前後のヒットレンジに入った頃に、
ジャーキングはそのままで、リールで積極的にラインスラッグを回収するというテクニックを試すと・・・・
このジャーキングパターンが、見事に大当たりとなる。
気が着くと15発位のバイトを貰うが?「フックアウト」や「リーダーブレイク」が多発!
どうしても、キャッチする事が出来ない!苦しい時間が過ぎる。
この時の当たり方といえば、「ガツン!」と引っ手繰る様な当たり方というより?
「メタルジグを噛んでいるところを合わせていく!」イメージが適当だろう。
※「ガンガン速くジャークする!」という神戸さんのアドバイスとは逆に?「スロージャーク」の展開となった。
実に食い渋りのイナダジギングやタチウオジギング、東京湾のヒットレンジの狭いカンパチジギングにも似ている。
続いて、木藤さんに待望のヒットが出た!
ファーストランで50M、セカンドランで30M、サードランが止まり・・・
いよいよリフトとロッドにテンションを入れたところで、
「フッ!」と重さが無くなり・・・リーダーブレイク。

この時点から、パターンを把握した者だけ、入食い状態に入る・・・。
前文で述べた「キーポイント」をいかに把握していたか?がヒット数に顕著に表れる事になる。
ジャーキングによるメタルジグの移動距離の違い?
それによるメタルジグのフォーリングスピードや距離?
人それぞれのスタイルの違いから、起こりうる?・・・・・「罠」。


リーダーブレイクを克服?というよりは?「運」良く回収できたイソマグロ。
数多く当たりを貰い、結果的に1本の貧果で終ってしまった・・・BG○ミズこと?監督!
正直言って・・・・下手くその部類に入るのは言うまでも無い!(涙)
勿論、ヒット率が少なくても、「運」良くランディングまで持ち込める事もあるが?
それは、このイソマグロに限っていえば?皆無に近い確率といえよう・・・・
何故なら?彼らには・・・・
「大きな体」と「鋭い牙」があるから。
そして、捕食パターンは「バキューム」といわれる方法よりは?
その牙を使ってエサにタッチ(噛み付き)弱った所を確実に捕食する。
そんな感じの捕食パターンが想像できる当たり方だったように感じた。
結果的に、誰が誰より多く当たりが出てキャッチ出来た?
なんて事をここで、どうの?こうの?言いたいのではなく・・・
サイパンというフィールドでも、これだけシビアな状況が起きたという事。
そして、その状況に柔軟に対応して積極的にヒットパターンを探求していく必要があるということ。
確かに、食いが立ち・・・落とせば当たるという状況もあるのだろうが?
年間に何日あるのかは?定かでは無い。
ただ言える事は、魚の絶対数は確かに多く、日本国内の沖縄エリアとは比較にはならない様に感じた。
ラインやリーダー、フックの見直しが、要求されるのだが?今のところ打開策が見えないのが本音である。
もう一つ言える事は、我々のジャーキングスタイルだから・・・
魚にスイッチを入れられなかった可能性があるのも事実かも知れないという事。
それは、魚に聞いてみないと解らない事ですが?
この先、イソマグロを狙い続けるのであれば?如何に多くの当たりを出すか?が要求されてくるわけです。
「価値ある1本!」
キャッチが難しい魚だけに・・・・・この言葉が一番はまるターゲットかも知れない。
が・・・・決して一般の方に自慢できる魚ではなく、むしろアジ100匹の方が褒められるのは間違いない!
FISHING REPORT 3
HOME